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歯と健康
舌や歯肉、頬の内側などにできる「口腔(こうくう)がん」の患者が増えています。特に目立つのは高齢者の「口腔がん」の増加で、超高齢化社会の進展が背景にあると思われます。口腔がんは痛みなどの自覚症状が少なく、発見が遅れるケースがとても多い病気です。特に進行がんでは転移も多く生存率がとても低くなります。治療後も食事や会話など生活の基本となる機能が著しく損なわれることも大きな問題です。どうすれば早期かつ効率的にがんを発見できるのか。一つの方策は、国民の多くがかかる歯科医院の日常診療を利用し、口腔内を徹底チェックすることだと提言されています。