コラム記事「日本人の死亡原因」｜台東区の歯科医院なら中野歯科クリニック

厚生労働省が５日に発表した２０１１年の人口動態統計で日本人の死因は、多い順にがん、心疾患、肺炎となりました。肺炎が死因の３位となるのは１９５１年以来のことで、長年にわたり三大疾患の一つとされてきた脳血管疾患は４位となりました。厚労省では「高齢化が進み、肺炎で亡くなるお年寄りが増えたのではないか」と推測していますが、肺炎の発症にはお口の中の細菌が深く関係している事をご存じでしょうか？
肺炎の多くは、お口の中の細菌が誤って肺の中に入って起こるものです。このような肺炎を「誤嚥性肺炎」といいますが、お口の中を清潔に保つことにより予防するのが一番の方法です。近年の厚労省の方針もこれに準じており、全身麻酔を伴う手術が必要な患者さん、放射線治療や化学療法を行っている「がん」の患者さんに対してお口の中の管理を行うことを奨励しています。2012年より「口腔機能管理」は保険治療にも導入されるようになりました。
お口の中を清潔に保つことは「健康の第１歩」ですね。